検査科でできる検査は大きく2つに分かれます。血液や尿など体から採取した“検体”を用いて行う『検体検査』と、超音波装置や心電計などで体に直接触れて行う『生理機能検査』です。
検体検査
肝機能、腎機能、脂質などを調べる生化学検査、貧血の有無や血液中の血球数の計測などを行う血球算定検査、血液が固まるまでの時間などを調べる血液凝固検査、服用中のてんかん薬が治療に必要な濃度に保たれているかを調べる血中薬物濃度検査、尿中の成分を調べる尿検査などがあります。
検体を採取した当日に検査結果を受け取ることが可能ですが、項目によっては結果をお渡しするまで1週間程度かかる検査もあります。
生理機能検査
脳波検査
頭皮にクリームで電極をつけ、脳の微弱な活動電流を波形としてとらえる検査です。てんかんや意識障害などが疑われる際に行います。
心電図検査
両手首、両足首、胸部に電極をつけ、心臓の動きを電気的な波形としてとらえる検査です。不整脈や心筋障害(心筋梗塞や狭心症)などが疑われる際に行います。
超音波検査
超音波検査用のゼリーを付けたプローブという機械を体にあて、体の内部を観察する検査です。当院では主に頸動脈超音波検査(脳に血液を送る血管内を見る検査)を行っています。他にも腹部超音波検査、心臓超音波検査などを行っています。
血管年齢検査
左右の足首、二の腕に血圧計測の機械を巻き、心臓から伝わる脈波と血圧を計測し、血管の硬さや詰まりがないか、動脈硬化の程度を見る際に行います。
他にも、「体のバランスを取る機能」を見る平衡感覚検査・聴力検査・24時間の脈拍の変化を見るホルター心電図検査、骨密度検査なども行っています。